ご自身で鏡を見て舌診を行った上でのご判断、あるいは、漢方薬局・病院・クリニックの先生のご判断で、血虚など、ご自身の中医学的な証が確定されることもあると思います。そのような場合の証と漢方処方の対応一覧表が以下のようになります。漢方処方をクリックして頂くと、当該処方の処方商品対応表に遷移しますので、そこからすぐに漢方購入画面(当社ECサイトであるメイクショップ)に入ってすぐに購入頂けます。
なお、あくまで以下の表は、代表的な漢方処方1種のみを記述したものであって、特定の中医学的証が見られる場合に、記載の漢方処方1種のみが候補であることを述べたものではありません。他の漢方処方が最適となることもございます。予めご了承ください。
- 八綱弁証に基づく基本処方と使用目標の関連表
大分類 | 項目1 | 項目2 | 項目3 | 虚証 | 実証 |
表証 | 熱証 | ― | ― | 白虎加人参湯 | 麻杏甘石湯 |
寒証 | ― | ― | 桂枝湯 | 麻黄湯 | |
裏証 | 熱証 | 胸脇苦満(注1) | ― | 小柴胡湯 | 大柴胡湯 |
心下痞(注2) | ― | 半夏瀉心湯 | 三黄瀉心湯 | ||
口渇 | 燥証 | 麦門冬湯 | ― | ||
湿証 | 五苓散 | ― | |||
腹部膨満 | ― | ― | 調胃承気湯 | ||
寒証 | ― | ― | ― | 桂枝加芍薬湯+大黄甘草湯 | |
腹部症状 | ― | 小建中湯 | ― | ||
全身症状+貧血無 | 燥証 | 八味地黄丸 | ― | ||
湿証 | 真武湯 | ― | |||
全身症状+貧血有 | 燥証 | 四物湯 | ― | ||
湿証 | 当帰芍薬散 | ― |
注1:胸脇苦満とは、肋骨の下あたりに痛みや苦しみがある場合をいう。
注2:心下痞とは、みぞおちがつかえたような不快感と膨満感があり、押して抵抗感がある場合をいう。
注1・注2を含んだ項目2を考慮することは、厳密には八綱弁証外であるが、その重要さ故に敢えて分類・記載した。
- 気血弁証に基づく基本処方と使用目標の関連表
- 臓腑弁証に基づく基本処方と使用目標の関連表
項目(五臓) | 項目(気血陰陽) | 虚証 | 実証 |
肝 | 気 | 黄耆建中湯 | 四逆散 |
血 | 四物湯 | 桂枝茯苓丸 | |
陰 | 三物黄芩湯 | 当帰四逆加呉茱萸生姜湯 | |
陽 | 呉茱萸湯 | 竜胆瀉肝湯 | |
心 | 気 | 炙甘草湯 | 柴胡加竜骨牡蛎湯 |
血 |
|
|
|
陰 | 黄連阿膠湯(備蓄なし) | 通脈四逆湯(備蓄なし) | |
陽 | 桂枝人参湯 | 桃核承気湯 | |
脾(胃) | 気 | 四君子湯(備蓄なし) | 調胃承気湯 |
飲 | 麦門冬湯 | 二陳湯 | |
陰 | 麻子仁丸 | 呉茱萸湯 | |
陽 | 人参湯 | 大承気湯(備蓄なし) | |
肺 | 気 | 補中益気湯 | 柴朴湯 |
痰 | 麦門冬湯 | 小青竜湯 | |
陰 | 滋陰降火湯(備蓄なし) | 麻黄湯 | |
陽 | 麻黄附子細辛湯 | 麻杏甘石湯 | |
腎 | 陰 | 六味丸 | ー |
陽 | 八味地黄丸 | ー |
参考文献
- 弁証図解 漢方の基礎と臨床
- 健保適用エキス剤による漢方診療ハンドブック
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